飛行機に乗られた際、両翼のジェットエンジンの中をご覧になったことがありますか。薄い羽が無数に並んでいるのが見えると思います。
この1枚1枚がタービンブレードと呼ばれるものです。
あのように、薄くて捩れのかかった羽(翼)が発電所にも使われております。
風車は羽根に風を受けて軸が回っています。
この仕組みと同じように、発電所ではタービンブレード翼に高温高圧の蒸気やガスを当て回転軸を回し、回転軸の端に取り付けた発電モーターで電気を起こしてます。外からは見えませんが、実際に電気を起こす非常に重要な部分です。
発電用蒸気タービンには大きく分けて火力発電用と原子力発電用があります。いずれも効率向上が最重要であり大型のものが中心となっています。
タービンブレードの用途
蒸気タービンはボイラで蒸気を作りその蒸気でタービンブレードを回転させます。
ガスタービンは圧縮機で高圧空気を作り、高温を作り、高温の燃焼ガスを発生させそのガスでタービンブレードを回転させます。
この様にタービンブレードは直接回転軸を回す役割をしています。
動翼・静翼の違い
発電タービンの回転体側に付いている回転軸が動翼
ボディ側に付いている固定軸が静翼
動翼と静翼は一対で複数列並んでいます。静翼は動翼が効率よく回転できるようにガスの流れ方向を調整しています。
弊社でのタービンブレード製作
昭和60年頃、豊栄鉄工(株)さんのパートナーに加えて頂き、蒸気タービン翼を角材から削り出したのが始まりです。
前加工のみから始まり、.翼根加工(部分加工)、完品加工。そしてその後、ガスタービンの圧縮機動翼、静翼と巾を広げさせて頂きました。
弊社で製作した翼は主に蒸気タービン、ガスタービンの圧縮機に組み込まれております。